子どもがきらい
実家の柴犬のゆずは、子どもが大嫌い。散歩中に赤ちゃんや子どもを見ると吠えたり逃げたりします。近所の気を許したおばちゃんに対しても、その人の孫なんかがきていると避けてしまうほどです。
そんなゆずが自由に歩き回る実家ですが、赤ちゃんの息子を連れて帰るのはさほど心配していませんでした。
私は大の犬好きで、犬は人間のパートナーだから、きっとわかってくれるという想いがありました。
結果を先に言うと予想通り。
赤ちゃんとの対面
バウンサーであぶあぶしている赤ちゃんをみて、最初は「なんだこいつ?!」とビクビクしていました。しかし慣れてくると、ソワソワと周りを歩いたり、泣き出したら慌てて様子を見に行ったりと、気になって仕方がない様子でした。
得体の知れない生き物だけど、家族の一員なんだということがわかるようです。
とはいえ、おとなしいゴールデンレトリバーが赤ちゃんを噛み殺したというセンセーショナルなニュースが報道されていたころなので、赤ちゃんとゆずの二者だけにすることはしませんでした。
1歳のころ
息子が1歳になり歩くようになると、ゆずをさわりたがり、さわるたびに噛まれるようになりました。たいていは脅すだけで傷がつくまではいかないのですが、だんだん息子の力が強くなってゆずの嫌なさわり方をするようになると、少し血が出るぐらい噛むようになりました。
この時が一番心配でした。傷自体は小さいものですが、ばい菌が入って病気になったりしたら大変です。
2歳になると
しかし、息子が2歳になると、怖いという感情が発達してきたようで、不用意に手を出さなくなりました。ゆずのそばを通る時は手をあげてすみっこを通ったり、ゆずの機嫌を観察してタイミングを見計らったりするようになり、噛まれる頻度がぐんと減りました。血が出るほど噛まれることはほとんどなくなり、脅しのために軽く牙をあてる程度になりました。こうなると一安心です。
ゆずにとっての息子とは
ゆずは息子を弟か子分だと思っているようで、息子がゆずに命令するとムカついた顔をします。息子が歩いていると後ろから鼻で小突いてこかしたり、気にくわないことがあると牙を軽く当ててお仕置きをしたりします。
息子が家を走り回ると一緒について走ります。やり方がわからないけど、一緒に遊びたいようです。
そんな2人を見ているととてもほっこりします。
子ども嫌いな犬を飼われていて、赤ちゃんとの関係を心配されている方の参考になれば幸いです。