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自然派ママの育児耳より情報

絵本には「通過型」と「同伴型」の2種類がある

絵本の読み聞かせサークルに参加していて学んだことなのですが、絵本には2種類あるそうです。ひとつは、その時期にしか楽しめない「通過型」の絵本。ただおもしろかったり、きれいなだけのものも多いです。もうひとつは、

子どもの情緒や創造性を育み、成長していく過程でいろんな読み方ができる「同伴型」の絵本。

後者が、古典やベストセラーとよばれ昔からずっと親しまれているものです。

 

「同伴型」の絵本は、一見全然おもしろくありません。絵も白黒だったりするし、大きな出来事があるわけでもない。しかし、何度も読むうちに不思議とその絵の中にいろいろなものを見つけるようになるのだそうです。

 

サークルの参加者もほとんどが「通過型」の絵本を読ませていましたが、「同伴型」のみを読ませてきたという方もいて、現在5歳になるそうですが絵本を見る目が養われ、いい絵本を自分で選別できるそうです。一度会いましたが知的な印象でした。

 

このことを知ってから、「同伴型」の絵本を図書館で借りてきて、試しに読んでみました。たしかにおもしろくないので、子どもも最初は関心を示さないのですが、

何度も読んでいると、読んでいる自分が読みやすいことに気が付きました。話の流れが自然で、絵と文章がつながっているので教えやすいのです。

 

普通の絵本は、派手な分、絵と文章が一致しておらず説明しにくいし、言葉の響きも耳に残らないので、だんだん読むのがおもしろくなくなってきました。

 

「同伴型」絵本はどれなのか、私もきちんと選別できるわけではないのですが、このあたりだそうです。

 

てぶくろ (世界傑作絵本シリーズ)

てぶくろ (世界傑作絵本シリーズ)

 
かいじゅうたちのいるところ

かいじゅうたちのいるところ

 
まよなかのだいどころ

まよなかのだいどころ

 
もりのなか (世界傑作絵本シリーズ)

もりのなか (世界傑作絵本シリーズ)

 
三びきのやぎのがらがらどん (世界傑作絵本シリーズ)

三びきのやぎのがらがらどん (世界傑作絵本シリーズ)

 
おおきなかぶ

おおきなかぶ

 
どろんこハリー (世界傑作絵本シリーズ)

どろんこハリー (世界傑作絵本シリーズ)

 
いたずらきかんしゃちゅうちゅう (世界傑作絵本シリーズ)

いたずらきかんしゃちゅうちゅう (世界傑作絵本シリーズ)

 

 

 この2種類については、「子どもの本とは何か(清水眞砂子)」という小冊子にあるのですが、アマゾンでも手に入りません。幸運にも地元の図書館にありました。

子どもの本とは何か (かわさき市民アカデミー講座ブックレット)

子どもの本とは何か (かわさき市民アカデミー講座ブックレット)

 

清水さんは、「同伴型」も「通過型」も両方必要だと言っています。たまには意味の深くない楽しいだけのものも必要だそうです。息抜きのようなものでしょうか。思い返せば私は子どものころ、「のんたんシリーズ」がすごく好きでした。 

 

また「すぐれた絵本(マーシャ・ブラウン)」にも、おすすめの絵本やその絵本がどのように製作されているのかなどが書かれています。

すぐれた絵本 (1984年) (母親文庫)

すぐれた絵本 (1984年) (母親文庫)

 

この本に紹介されていた上質な絵本をご紹介します。

 ロバート・マックロスキー「かもさんおとおり」

バージニア・リー・バートン

バーバラ・クーニー

マリー・ホール・エッツ

ワンダ・ガアグ 100まんびきのねこ(福音館書店

エドワード・アーディゾーニ 「チムとゆうかんなせんちょうさん」(福音館書店

ジャン・シャローエ「おやすみなさいのほん」(福音館書店

ジェームズ・ドハーティ「アンディとらいおん」(福音館書店

ニコラス・モードビノフ「ナップとウィンクル」(アリス館)

ロジャー・デュボアサン「ごきげんならいおん」(福音館書店ほか)

レオ・ポリティ「ツバメの歌」(岩波子どもの本)

 

 

 コープの絵本定期便など、毎月届く有料サービスは何社かありますが、ほとんどが前者のきれいなだけ、おもしろいだけの絵本のようです。しかしスロウな本屋という岡山県の絵本便は、全部ではないかもしれませんがかなり厳選された絵本のようです。

slowbooks.jp