40年前の発刊なのでかなり昔の本ですが、読み聞かせするお母さんにぜひおすすめしたい本です。
読みやすさ★★☆
著者は、絵本は子どもの想像力、豊かな心を育むもので、単に字を覚えさせるために使ったりするものではない、と間違った使い方をするお母さんたちに苦言を呈しています。
また、小さい子用の本なのに、小さい子が読みにくい本も多数出版されていることにも気をつけて欲しいともあります。
良質な絵本とは、
子どもたちの本来の興味や理解能力から離れないところで、ひとつの課題が示され、それが導き手となって、ものごとが順序だって、首尾一貫して進展していき、満足のいく形で解決するストーリーというものは、子どもに、ひとつのまとまった世界を感じさせます。
絵本を読んでいる間じゅう心を躍動させるだけでなく、読み終わったあとに、なにかたっぷりとした経験をもったという感じをのこします。
サンタクロースの部屋 松岡享子 116ページ
以前の記事にも書きましたが、良質な同伴型の絵本は主体が一貫していて、急な場面変更もおきないので、自然に読めます。
一方、楽しいだけの通過型の本は、主体が急に変わったり、不自然な場面変更があるので、大人にはわかっても、小さい子にはわからないのです。
たとえばこういう本です。
ノラネコぐんだん きしゃぽっぽ (コドモエ[kodomoe]のえほん)
- 作者: 工藤ノリコ
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2015/04/24
- メディア: ハードカバー
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とても絵がかわいくてうちの子どもも好きなのですが、長年語り継がれる良書ではありません。
やはり、この記事で紹介しているような絵本をまずは入手すべきだと思います。